「クワイエットルームにようこそ」

めちゃめちゃ身につまされたです。
八方ふさがりのぐちゃぐちゃな精神状態になった時は、大の字に寝っ転がって天井の蛍光灯を見て、この映画を思い出そう、そう決めました。ひとりでもちゃんと生きていかなくっちゃ、うん。
願わくは、その時五点拘束されていないことを祈ります(笑)。
入院患者たちはかなりマンガチックに描かれていて、実際の病棟はもっと深刻だったり抜き差しならなかったりするんだろうけど、メッセージはしっかり伝わってきました。松尾スズキの演出はテンポがいいね(今原作を読んでいるんだけど、映画と全く同じテンポの良さ)。内田有紀は演技がイマイチ単調、でも上半身裸になるシーンはすっごくカッコ良かった、主役〜って感じでした。あとはもう、みんながみんなハマリ役。人が好くて情けないクドカンも、鋼鉄女の りょうも、困った人をトコトン演じた大竹しのぶも(クライマックスをバラした予告編は困りものー)、ハリセンボンの箕輪はるかの鼻水まで(笑)。可憐で不気味な蒼井優、良かったなあ。看護婦役の平岩紙はかわいかった。高橋真唯は見るたび印象違うなあ(いろんな役ができるってことですね)。
塚本・庵野両監督の出演は、パンフを見て初めてどの役だったかを知り、もうびっくり(あんな‥あんな人だったのか!)。俵万智はぜんぜん気付かなかったです。

(映画館にて鑑賞)