『凍りのくじら』

073(小説) 辻村深月『凍りのくじら』(講談社ノベルス
頭でっかちな主人公だなあ、とても真面目に書いているのは分かるけど長いよなあ、などと思いながらよいしょよいしょと読んでいたけど、お母さんが‥のあたりからページを繰る手が止まらなくなる。途中「?」だったことが終盤に氷解。綿密な伏線が一点に収束、というお話ではないけれど、おお、これは他の作品も読んでみよう。