「おくりびと」

本木雅弘の納棺の所作が、しなやかで無駄がなくそれでいて優しく、ほれぼれするほど綺麗。エンドロールで使いたくなるの、分かるわ。
山形の自然、チェロの音色、確かな俳優たちの演技。前半は意外にもコミカルな要素が多くて楽しかった。これでストーリーにもっと深みがあるとさらによかった(例えば、主人公の妻が夫の仕事を理解する件が、あまりにあっさりしすぎ)。
(映画館にて鑑賞)
納棺には何度か立ち会ったことがあるが、あれは葬儀屋さんがやってたんじゃないかな。こんなにプロっぽい感じじゃなかったもんなあ。普通に肌をさらして着替えさせてたし、でも足袋をはかせたり杖を持たせたり、いろいろ作法があるんだなあと思った憶えが。