『儚い羊たちの祝宴』

002 米澤穂信儚い羊たちの祝宴』(新潮社)
これ好きっ。こういう黒いの、大好き。
帯の惹句「収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ!」は、正直勇み足だと思った(笑)けど、もともと文章が達者な人なので、古風な設定がよく合うね。おっ、米澤流「館シリーズ」かと思いきや、桜庭さんの読書クラブや赤朽葉を思い出させる部分もあったりして、その幅広さも楽しめました。「山荘秘聞」はまさかそういう結末とは。「玉野五十鈴の誉れ」は他の人の感想読んで最後の一行の意味に気づいた、不覚!