『店じまい』

009 石田千『店じまい』(白水社
朝日新聞の書評で目に留まった一冊。
やたらとひらがなが多かったり、ところどころ文法がほころびてたり。でも読み進めるうち、淡々と短い文章にすっかり馴染んでしまった。27篇ものエッセイが「店を閉じる」という共通のテーマで書かれているのに、ちっとも暗くならないし飽きも来ない。なかなかのセンスと見た。
そうそう、古風な内容と名前から、著者は年配の男性だと思って読んでいたら、私より年下の女性だと途中で判明。ちょっと驚いた。