「サスペリア」

ホラー解禁!と勇んで「13金」を観た次は、いきなり本丸に突入ですmihoroさん(笑)。初・アルジェント作品。といってもこれ、予告編は何度か公開時に見た気がするぞ。
真っ昼間に家のテレビで観たから良かったようなものの、真っ暗な映画館だったら参っちゃったかもなあ。冒頭、主人公が空港の自動扉を出ようとしたら風で洋服がぶわあっ、もうそこからすでに「ひええ〜」でしたから(笑)。林を駆け抜ける場面とか、影法師の使い方とか、すごく印象に残る絵がいくつも。白眉は最初の、天井の色ガラスが割れて血まみれの死体が吊り下がるアレでしょうか。赤や緑を強調した色彩センスや、ごてごてしい部屋の壁紙なんかの美術も独特で、まあでも美しいというよりは「バタくさい」って思いましたが、美女の殺されるシーンはたしかに美しかった。うじ虫はけっこう平気でしたが、心臓突き刺したり肉を切り裂いたりのアップはちと苦手かも。ゴブリンの音楽がめちゃくちゃ良くって、でもあれが流れると、「来るぞ〜、来るぞ〜、あれ大丈夫?‥うわあっ」てな感じでしたね。アイリスとか足音を数えるとか奇妙ないびきとか、ミステリ者を微妙にくすぐるプロットも良かった。ところで(結末に触れるので伏せて)主人公は血まみれにならないんですね、意外でした。最後は笑顔ですがすがしい(?)ったら(ここまで)。
DVDのメニュー画面、チャプター選択以外に「ハイライトシーン」とかいう名目で、殺しのシーンだけ選んで見られる機能があったのには驚いた(笑)。