「サスペリア・テルザ 最後の魔女」

魔女三部作の三作目、なんですが、一作目の「サスペリア」しか観ていません。「インフェルノ」は未見。
主演のアーシア・アルジェントは綺麗ですねえ。美人だし、ほっそりしてるのにグラマーで、いやあ、よかったなあ(んなオヤジみたいな感想を(笑))。
物語の展開はすっごくスピーディー。おまけに、ショッキングなシーンに備えて終止ハンカチを噛みっぱなしで(悲鳴を上げないように。一カ所間に合わなくて「ぎゃっ」と叫んじゃいましたが)、堪能するというよりは体力を消耗した、ホラー初心者の私でした。
で、後からゆっくり振り返ってみると、突っ込みどころはあるんだけど、これはもう歌舞伎みたいなものではないかと(笑)。ストーリーの整合性より、この映像美、音楽、血みどろシーンを楽しむ。それでいいんじゃないかなあ。
(映画館にて鑑賞)
以下、内容に触れていますので、未見の方はご注意を。
(ここから→)
・おお、いきなり「私の腸が」。
・猿の使い方、上手いなあ。
・予算の関係とか、いろいろ事情があるんだろうけど、ローマの狂乱がちっともそう見えない。おかしな人がときどき暴れてるぞー程度にしか。もっとエキストラを使った方が良かったと思う(無理なら、テレビの中のニュース映像にしちゃうとか)。赤ちゃんを捨てちゃうお母さんは、唯一よかったかな。
・魔女軍団は、電車やバスでローマにやってきてたんだよね。なんだかなあ。
・市川純はすっごくインパクトあったのに、そ、それで出番お終い?もったいないよお。ラスボスの一歩手前ぐらいの立ち位置かと思ったのに。サラ、いくら相手が魔女だからって、いきなり殺しちゃうんですかいな。
・惨殺シーンは、特殊メイクの技術力アップのおかげで、刃物でのどを切り裂く瞬間とか、頭をまさしくぶち割る場面とか、ばっちり再現できちゃうわけね。うぎゃー(でもしっかり観てた)。
・ニコロディ、年取ったのは仕方ないにしても(なんせ私が観たのは「サスペリアPART2」ですから)、もうちょっと髪型とか綺麗にしてあげられなかったのかなあ。なんかバサバサのおかっぱ頭で、ちょっと気の毒。
・レズシーンは必要か? あ、そうか、殺されるのは男より女の方が絵になるから、かな。目、イタそう(痛いどころじゃないよねあれは)。
・サラがひとりで立ち向かわなくてはならない、という展開はよかった。アーシアが凛としてて、いい。
・やたらとヌードが出てくるも、そんなにいやらしい感じはしなかった。
・館の地下を行くシーンは、「サスペリア」っぽい。
・なんでいきなり刑事が味方に?
・手をちょんぎるところとかも、リアルだなあ。でも切られたほうは、もっと痛くて半狂乱になるんじゃないかと。
・え、脱がせたら、勝ちなの?(唖然)
・あれはウジ虫プールだったのかなあ、暗くてよく見えなかったぞ。ぬるっとした死体は浮いてたみたいだけど。
・大笑いして、それでお終いですか。ふうん。
・音楽は、悪くはないんだけど、「サスペリア」や「サスペリアPART2」のような印象的なフレーズはなくって、残念。
・もっと色彩的に派手な映像を予想してたんだけど、そうでもなかったね。
・最初に出てきた三人の魔物は、どこ行っちゃったんだろう。途中にゅっと出てきたシーンはあったけど。
・ストーリーお構いなし(?)にどんどん走って逃げて、その後立ち向かっていく主人公。とにかくスピーディーな展開で、だれることは全くなかった。
(←ここまで)