「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」

物語が終わり、エンドロールが流れ、予告も終わって画面暗転。なのに誰一人として席を立たなかった(500のキャパで6割方埋まってたんだけど)。「何だったんだこれは!しーん」って感じ。で、明かりがともるとようやくざわつきが戻ってきた。こんなこと初めて。そのくらいすげー!! でも好きかと訊かれたら、微妙(笑)。
解体、そして再構築。全くの新展開かと思いきや、コアな設定は残ってて。TVで見覚えのあるシーンもたまにあって、でもそこに行くまでの道筋が異なるので、「なるほど、そうつながるのか」的楽しみがあった。使徒の造形、疾走するエヴァ、第3東京市の街並みなどなど、映像は迫力満点。でも、戦闘自体はわりと行き当たりばったり、作戦と云えるものがあまりなくて、もうひとつ面白みに欠けたなあ。キャラの性格付けは、シンジは成長、レイは退化(可愛いすぎて私は馴染めなかった。「ぽかぽか」なんて似合わないってば)、アスカはまあまあ(予告でホッ(笑))。マリは、もっと優等生的キャラなのかと思いきや、わりとアスカとかぶる感じで意外。女子のハダカとか股下からのアングルとか、男子へのサービスショットも多かったね(笑、イヤらしくはないので、別にいいけど)。「今日の日は〜」と「翼を〜」の曲の使い方は、個人的には狙いすぎな気がしてイマイチ。エンディング曲も、せっかくの大作なんだからこの映画用に書き下ろされた別なものを聴きたかった。
さあて、次作「Q」はいつ観られることやら。とりあえずは明後日放送のテレビ版「序」をチェックしようっと。
(映画館にて鑑賞)