『抒情的恐怖群』

046 高原英理『抒情的恐怖群』(毎日新聞社
表紙と帯の京極さんの推薦文に惹かれて手に取った一冊。平山夢明さんの書くものと題材が似通っているところもあるが、あちらが「ロック」なら、こちらは「琵琶法師の語り」(?)といった感じか。程よく枯れて、淡々と、怖いながらも奇妙な味わいがあって、これは良かったなあ。