「女の子ものがたり」

うーん、私も一応「元女の子」なんだ(笑)けど、今いちピンと来なかったなあ。だから結局なんなんだという気持ちで終わってしまった。編集者は予想どおりの台詞しか云わないし、「貧乏」「汚い」とイジめられる子は、めっちゃ背が高くてスタイルよくて顔もきれいだし(あれだけの美貌があれば、少なくとも男の子はイジめないって。同性にはハブられるかもしれないが)。小屋の壁に描いたサイバラさんの絵はとても良かったが、映画の終わりのほうでは、描いてから20年近く経っている設定なはずなのに、ぜんぜん汚れても色褪せてもないのは不自然だよなあ。きいちゃんのお母さんも、家をめちゃくちゃ汚くしている人には見えなかったし(一方のみさちゃん家はわりとリアルだったが)。そういう細部をもうちょっときちんとしてほしかった。
森迫永依大後寿々花は、女優さんらしからぬ(?)「田舎の子らしいイモっぽさ」をちゃんと体現していて、良かった。深津絵里も、スランプ漫画家の芝居は上手かったが、子役二人とぜんぜん顔が似ていないのが、残念。あと、「ホノカアボーイ」のときも思ったけど、痩せ過ぎだよ、深津っちゃん!もうちょっと太ろうよ。
(映画館にて鑑賞 今年の50本目)