「アマルフィ 女神の報酬」

全編イタリアロケ、気合い入りまくり。イタリアの街並みは美しく、物語のテンポも良いのでまったく飽きさせない。音楽も良かった。
公開からだいぶ日にちが経っていたが、けっこうお客さんが入っていて、びっくり。うーむ、あんまり興行成績がいいと、またフジテレビが「踊る」のときみたいに勘違い(?)しそうで、ちょっと癪だなあ(笑)。ほとんど活躍せずに終わってしまった脇役が多かったり、主人公の来歴についての説明もなかったりしたのは、続編の制作を見越してのことなんだろうかと、つい勘ぐってしまいたくなる。
(映画館にて鑑賞)
以下、ネタばらしなのでたたみます。
織田裕二にはむしろヒール役のほうをやらせてみたい。警察を人質にとったときの機敏な動作にほれぼれした。だってさあ、原作:真保裕一、主役:織田裕二テロリスト佐藤浩市ってまるで「ホワイトアウト」じゃん(笑)。
佐藤浩市は、最初に記者の福山雅治にネタを持ち込めば、こんな手の込んだことをしなくても良かったのでは。
・テロリストが、ばっとコートを脱ぐと礼服になるシーンが、カッコよかった。
天海祐希は、けっして芝居が下手なわけではないのだが、この役には合ってなかった。私ゃてっきり、タバコを吸いにベランダに出たとき、黒田の目を盗んでメールで犯人と連絡を取り合ってるのかと思ったよ(笑)。もっと普通っぽい女の人が、セキュリティー会社の中枢部で豹変したら、もっと面白かったのにと思う。(例えば、木村多江とか)