「3時10分、決断のとき」

ぎゃー、ラッセル・クロウめっちゃめちゃカッコいいやんけ〜! 不適な笑みから突如豹変して人を殺す残忍さ、聖書を諳んじる頭の良さ、絵の上手さ、食事のマナーなどから分かる育ちの不遇さ、部下に慕われる手腕と人柄‥などなど、ウェイドという人物を、静と動の両面、見事に表現していたと思う。クリスチャン・ベイルも、ちっともヒーローっぽくないところが良かったぞ。アメリカって、善悪ハッキリ境界線を引きたがるってイメージがあったんだけど、こういう、勧善懲悪とは一風異なる深みのある映画も、ちゃんとウケる懐の深さがあるんだね(え、リメイクだったのか。オリジナルは1957年?へぇ〜)。西部劇を劇場のスクリーンで観たのは初めてだった(たぶん)が、銃撃戦の音が凄い迫力。外れた銃弾が耳元で「カンッ」と弾ける甲高い音なんか、ほんと臨場感満点だった。主役の二人以外の面々もちゃんとキャラが立ってたし(女性がほとんど目立たなかったのは、いささか残念だったけど)、見応えありました。(ネタばらしなんで背景同色で→チャーリー、可哀想すぎー(笑)。/爺さん、腹に銃弾受けてる割には、元気すぎ。/時代のせいかもしれないけど、凶悪犯の護送にしては、銃を構えてても、どこかのどかなんだよね。ウェイドもなんだか道中楽しんでるふうで。/義足だったの?にしては走るの速いなあ。弾が靴を貫通したシーン以外にも、それと分かるシーンが一つ欲しかった気も。/息子〜、そんなに伸び上がってバンバンやってたら、上からメキシコ人に狙われるってば。/最後の銃撃戦なんか、ウェイドはいくらでも逃げるスキがあったと思うのに、まるで「明日に向かって撃て!」のブッチサンダンスのようだったよ。)。
(映画館にて鑑賞)