『龍神の雨』

071 道尾秀介龍神の雨』(新潮社)
道尾さんは、どんどん文章が上手くなるなあ。リズムがいいんだよね、怖いくらいに。
子供たちの辛い状況が、読んでてほんっとにしんどくて。ところが後半、あれ?あれれ?ええっ!?という展開に。「想像は人を喰らう」なるほど、畏れ入りました。止まない雨と幻想的な龍の描写も、実に効果的。