「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」

どうしようもないダメ男なのに妙に捨て置けない、そんな大谷を演じる浅野忠信が上手かったなあ。彼の理不尽な振る舞いはむしろ滑稽で、館内でも時おりくすりと笑い声が上がっていた。かいがいしく働く松たか子も可愛かったし、広末涼子の愛人も雰囲気があった(ただ、声が幼いのが玉に瑕)。時代を表すセットも良く出来ていた。原作も読んでみよう。
(映画館にて鑑賞)