2009年 マイベスト(映画)

DVDも含めて68本鑑賞。年間50本が目標だったので、昨年はずいぶん頑張ったなあ。個人的には、映画館に通うようになった高校生の頃からずっと「ホラー映画だけはゴメンです」で生きてきたのが、『ナゴム、ホラーライフ』の影響で“ホラー解禁”と相成ったことが一番大きな出来事でした。一本観るとめちゃ消耗するので、和む境地にはほど遠いんですけどね(笑)。私のホラーのツボは「美少女」「血しぶき」「割れるガラス」ということも判明。で、昨年観た中でのホラーベスト3は、サスペリア」「フェノミナ」「エスター」です。アルジェントは「サスペリア」「フェノミナ」の他にも「サスペリアPART2」「サスペリア・テルザ」の計4作品、DVDまで買ってしまいました。「サスペリアPART2」のパッケージ裏には、私がホラー映画を避ける元凶となったあの人形の写真がどーんとあって、もうねえ、ひとつ屋根の下にそれがあることが、自分でも信じられません、いまだに(笑)。
ホラー以外では、邦画は「ディア・ドクター」。これはぜひもう一度観たいなあ。ものすごく練られた脚本、達者な俳優、西川美和監督はやっぱり凄い! 洋画ではクリント・イーストウッドの二作品が良かったです。グラン・トリノ」「チェンジリング、どちらも見応えある傑作でした。
小説の映画化もいろいろありましたが、私のベストは「重力ピエロ」。あの原作をよくぞここまで、と感心(まあこれには異論の有る方もいらっしゃるでしょうが)。ヴィヨンの妻は原作未読ですが、映画として非常によくまとまっていたと思います。
おっぱいバレーは、まっとうな青春映画の佳作。「空気人形」は、エロいけど非常に心に残りました。ペ・ドゥナの「これ塗ると、線、消せるよ!」の仕草と表情がすっごく好き。「私の中のあなた」も良かった。重いテーマなんだけど、家族がキラキラしていました。ウルトラミラクルラブストーリーもけっこう好き。南極料理人も期待どおり。
「風が強く吹いている」の林遣都はほんとに天才ランナーのような走りでびっくりしました。「フィッシュストーリー」の森山未来のアクションは必見。「ガマの油」の小林聡美も良かったです。特別ファンじゃなくても、若い頃浴びるように聞いた音楽には無条件で反応してしまうことを「マンマ・ミーア!」「THIS IS IT」で実感。「3時10分、決断のとき」「パッセンジャーズ」「7つの贈り物」もわりと好きだなあ。「バーン・アフター・リーディング」の、脳みそ筋肉バカ・ブラピも(笑)。