「エデンの東」

初見。いやあ、ジェームズ・ディーンがこんなに可愛いとは思いませんでしたっ! 豆畑で走っちゃうかよ、そこでお父さんに抱きついちゃうかよ、背中を丸めてきゅーっとなってる格好がもう、本当に可愛い。
「デキのいい兄の陰で、ひねくれる弟」と事前に聞いていたのは微妙に違ってて。要するにキャルはガキんちょなんだよね。ガキなだけで、いわゆるワルとは違う。とても素直な面もあるのに、やることなすこと裏目に出てしまうという。親の立場から云うと、兄弟平等に扱うというのは、たしかにとても難しいんだよなあ。
善であるが故の弱さ、悪と一概に決めつけられない複雑さなどを、時代を絡めて上手く描いている物語の深みは、原作の持つ深みなんでしょうかね。映像では、影を効果的に使ったカットが印象的でした。さすが往年の名作、いいもの観たわー。(最初の「序曲」は、ナゾでした(笑))

(映画館にて鑑賞 午前十時の映画祭 007)