『蝦蟇倉市事件(1)』

014 アンソロジー『蝦蟇倉市事件(1)』(東京創元社
冒頭の地図を見ただけでもう、ワクワク。
道尾秀介「弓投げの崖を見てはいけない」うっまいなあ、かなりキワドい部分もあるけれど。最後の“三人の可能性”については、作者に指摘されるまで気がつかなかったわ。
伊坂幸太郎「浜田青年ホントスカ」からっとしてるけどブラック。伊坂さんらしいや。
大山誠一郎「不可能犯罪係自身の事件」初めにトリックありき、の小説は嫌いではないんだけど、もうちょっと文章で読ませてほしいなあ。
福田栄一「大黒天」この文章、この雰囲気、好きだわあ。最後に「そうか!」と思わせるちょっとしたネタもあり、この人の他の本はぜひ読んでみよう。
伯方雪日「Gカップ・フェイント」そのときの光景を想像すると大爆笑。バカミスではあるけど、結構ちゃんと伏線はあるのよね。