「BECK」

原作は未読。キャスティングはかなりいい線いってたみたいですね。
俳優業引退かと話題になった(実際は続けるらしいですが)水嶋ヒロの演技を一度スクリーンで観てみるかー、と行ってきたんだけど、まあ彼もそれなりに良かったけど、むしろ佐藤健がよかった! ああいう、フツーの子をナチュラルに(かつ上手に)演じられると、弱いんですよー。演奏している姿も、ちっともカッコよくないけどひたむきで、いいよね。あと、忽那汐里がなかなかの存在感。
穴の開いたギターをめぐってのあれこれなど、脇を支えるべきストーリーがかなり大雑把でご都合主義的。これは原作のせいなのか、映画用に尺を詰めてそうなってしまったのかは分からないが、惜しかったと思う。映像は、最初のほうは凝りすぎだが、ロックフェスの部分は正攻法で圧巻だった。
原作者の意向だそうだが、吹き替えでいいからコユキの歌声は聴かせろよー!! ギターもベースもドラムもラップの声も音があるのに、あそこだけ隠されちゃ不自然だし、感動したくても水を差される気分。最初の満月のシーンはまあ許せるけど、何度も繰り返されちゃ、ねえ。そこは残念。
(映画館にて鑑賞 031)