「ソーシャル・ネットワーク」

冒頭からのセリフの洪水(主人公のあまりの早口)にびっくり。過去と現在を行ったり来たりの展開で、その差がほんの数年なんで、人物たちの見た目はほとんど変わらない。なので初めのうちこそ「あれっ?」と思いましたが、実はとてもシンプルな話でした。主人公が莫大な資産を手中にして、周囲がどれほど変わったかとか、家族の反応とかも見たかった気がするけど、ギリギリまで登場人物を絞り込み、枝葉を落とした本作品はこれで良し、成功だったと思います。
彼女にフラれた腹いせにサイトを立ち上げ、その元カノにつれなくされた衝動で会社を大きくする決意をし。頭の回転は抜群に速いけど、行動はお子ちゃまの主人公。ハッキングを平然と行い、悪びれもしないモラルのなさ。でもなぜか憎めないんだよねー。成功を収めても、服装は相変わらずパッとせず、元カノにアクセスしても返信は来ない。もちろん実際のできごとを元に作ったフィクションなんだろうけど、まさしく現在進行形である物語=マーク・ザッカーバーグの今後に大いに興味を持ちました。若くして巨万の富を得て、彼はこれからどうなっていくんだろう。
しかし、なにに一番愕然としたかってあーた、パートナー選びは結局学歴かよ!顔かよ! ツールは格段に進化してるのに、中身は旧態依然もいいところ、むしろ退化してるんじゃないかと思えるほどで。性格美人に生き残る道はないの〜(涙)。
(映画館にて鑑賞 005)
えっ、あの双子ってCGだったの!? てっきり、向こうの斉藤祥太・慶太みたいな俳優さんだとばっかり(笑)。そう云えばボートレースのシーンは、一見ミニチュアみたいで面白かったです。カメラの種類が特殊なのかな、本城直季さんの写真を思い出しました。あと、会話の応酬に気を取られて、バックの音楽をちっとも聴いてなかったんだけど、予告編で使われてた音楽って出てきてた?あれ?