「毎日かあさん」

だーかーらー、原作の良さげなところを取り出して繋ぎ合わせても、映画にはならないんだって(`∧´)‥と、『鳥頭紀行ジャングル編』でサイバラにハマったゆえに、サイバラ鴨ちゃんにとても思い入れが深い私は、ついつい辛口な見方になってしまいます。鴨ちゃんについては、才能あるサイバラの傍らでどんどんダメになって行くさまが「ああ、あんな風だったんだろうなあ」と、永瀬正敏の好演も相まって納得できたんだけど、サイバラの描き方は、強い部分ばかりが強調されすぎて、不満(アホなのは、漫画の原稿を切っちゃったところぐらいだったもんなあ)。たしかにサイバラの漫画は、イケイケ無頼派というイメージが強いですが、なんというか、どうしようもなく「女」な部分があって、それゆえに鴨ちゃんみたいな男とも離れられない、そういう弱いところもちゃんと入れてくれたなら、もっと説得力ある映画になったと思うんだけど。「好きだった人を嫌いになるのは難しいなあ」のセリフも、予告ではあったのにどうして切っちゃったんだか。「母さん」というより「変わった父さん」の映画でしたね。
サイバラ母と鴨ちゃんの関係は、原作ではあまり描かれていなかった部分だけど、なるほどさもありなんと納得。ブンジくんがお兄ちゃんとして成長するさまは、健気で良かったです。
(映画館にて鑑賞 008)
どこかのインタビューで、おひな様のシーンはアドリブでやったというのを読んだ気が。あのシーンはすごく自然で、良かったなあ。