『いるのいないの』

京極夏彦/町田尚子『いるのいないの』(岩崎書店
猫好きな人は、ぜひ(笑)。おばあさんが「そんなものいない」と頭ごなしに否定しないところが、すごくいい。「脅かそうと思って、わざと恐い顔をしている」と思うと、ほうらラストも怖くなくなってくるよ。絵の構図が、上から見下ろしたり下から見上げたり、視点が自在に動くところも上手いなあ。