『何者』

朝井リョウ『何者』(新潮文庫
さんざん受験勉強してやっと入学して、高い授業料払って、なのに大学は就職予備校じゃないでしょう? 未来ある若者を、学生の本分以外のことでこんなにもすり減らしていいのか。大人はこの制度をもっと何とかしなくちゃいけないのでは。長男も就活中、何度も面接落ちて「もう死にたくなってくるよね」とボヤいてたっけ。
‥と、小説の外枠に怒ってしまいました(^^;;)。映画を先に観たので、いかにキャスティングがハマっていたのか、上手く映画化されていたかに改めて感心。SNSの表裏なんて当たり前だと思っているので(というか表ばっか書く人の気が知れない、どっちかっつ―と)その辺りは特に驚かなかったし、小説自体は薄味と云うか、もっとイジワルでもいいと思ったよ。