2006-03-13から1日間の記事一覧

『夢十夜』

014(画文集)夏目漱石/金井田英津子『夢十夜』(パロル舎) 明治の文豪を讃えるのも今さらだが、文章完璧、無駄なフレーズが一つもない(感動)。なので挿絵なんかなくてもいいわけだが、文庫にしたら二十数ページの物語をゆったり一冊の本として愉しむのも…

『模倣犯』

013(小説)宮部みゆき『模倣犯(上・下)』(小学館) 登場人物たちの叫びがとにかく辛くてしんどくて、でも読むのを止められなくて。相変わらず宮部さんは少年や爺さんをカッコよく描くなあ。賢そうに見えて実は稚拙で杜撰な犯人、劇場型の犯罪‥読みながら…