2010-02-06から1日間の記事一覧
007 北森鴻『香菜里屋を知っていますか』(講談社) さよなら香菜里屋。でも、東京を離れてもみな、それぞれの新しい道を歩んでいくのだろうという前向きな終わり方で嬉しかった。他シリーズのキャラたちも総登場し、大サービスの一冊。
006 北森鴻『螢坂』(講談社文庫) 「双貌」のトリッキーさには、やられたなあ。実に美味しそうな創作料理の数々も、相変わらずいい味を添えている。献立だけでなく器にまで気が配られているところも、ニクい。 評判が悪かったのか(笑)、三作目の表紙は路…
(再読) 北森鴻『桜宵』(講談社文庫) ラストの「約束」、ある妄想に取り憑かれてしまった登場人物の恐ろしさ、哀しさが胸に迫った。 だからもう、この文庫の表紙はなに。ちっとも「香菜里屋」っぽくないし、そもそもピンクの桜の話じゃないのに。 2006年…
(再読) 北森鴻『花の下にて春死なむ』(講談社文庫) 早ミスでの評価基準に「ストーリー」「サプライズ(トリック)」「キャラ」「ナラティヴ(文体、語り口)」というのがあったが、自分が本を評価する際、この「文体」という要素がかなり大きく作用する…
動機がイマイチよく分からなかった(国内の勢力争い?公金横領を隠すため?)し、一警察官が領事館内をウロウロするのも現実離れしすぎている気が。鉄壁かと思われていた犯人がラストにオタオタ慌てる様が意外で面白かったです。