『骸の爪』

066(小説)道尾秀介 『骸の爪』(幻冬舎
解決編にわくわく胸踊る本格ミステリ、久しぶりに読んだかも。スリット一本分ずらすと全く違う絵が表れる、縞々トリック絵のようだった。人物が活き活きと描かれているだけに、終盤の落差が悲しい余韻となって胸に刻まれる。題名も前作同様、ぱっと見で人を引き付けるインパクトはないけれど、読み終わると「なるほど〜」って思えるぞ。