『いのちのパレード』

007(小説) 恩田陸『いのちのパレード』(実業之日本社
屋根裏で見つけた宝箱みたい。ふたを開けると、どこの国とも分からぬ得体の知れない、しかしとてつもなく魅力的なものが次から次へと出てくる。禍々しくも美しく、途方もなく壮大で愛しくなるほど身近な。ぴんと来ない人もいるだろうけど、私にとっては極上の短篇集だった。恩田さんの果てしない想像力に拍手。素晴らしい!