『密室キングダム』

010(小説) 柄刀一『密室キングダム』(光文社)
名探偵って、真相の一端をつかんでもなかなかそれを披露せず、そうこうしているうちに死体が増えちゃうってパターン多いよね(笑)、でもこの小説はそうした焦らしは一切なし。次々と繰り出される密室の謎は瞬く間に解かれてゆく。あまりに綺麗過ぎて現実味に乏しいきらいはあったけど、しっかり堪能できた。
あと、柄刀さんの小説はハンデを持つ人との関わり方について学ばされることが多いのよね。作者の志の高さ、大いに買いたいな。