『奇談蒐集家』

058 太田忠司『奇談蒐集家』(東京創元社
奇談と思われた話に現実的解釈を施しストンと落とす。という話の流れが分かってしまうと、そもそも登場人物が少ないので、話の途中で「コイツが怪しい」と着地点が見えてしまうのがちと残念。訪問者によって、ラストの態度が恐怖だったり怒りだったり安堵だったり、それぞれに違うのは面白かった。ラストの趣向もいいね。