「闇の子供たち」

ド直球。奇をてらった演出は何もなく、むごさも汚さもすべてがまっすぐにこちらに向かってくる。それなのに終始目が離せない。映画の力ってすごいなあ。
結末は事前に知ってたんだけど、そうかだから彼にとっては天国だったのかと。鏡に映った自分を見て、彼はいったい何を考えていたのだろうか。
断ち切れない虐待の連鎖。どの国に生まれようと、本来、等しい命のはずなのに。金か?金が悪いのか?どこまで汚くなれるんだ人間は。
最後はどうしてあの曲?と思ったけど、聞いてるうちに観客の自分も日本人なんだとじわじわ思い知らされる感じがして、さらに滅入ったことはたしか。
宮粼あおいの話すタイ語はかわいかったなあ。あと、浜美枝がいましたね(違うって(笑))。
(映画館にて鑑賞)