『カラスの親指』

059 道尾秀介カラスの親指』(講談社
さすが「フクセン王子」、題名もばっちり決まっている。
登場人物の顔がイマイチ見えてこないのは、わざとそう書いてるのかな。あの父親には別の人物を想定してたんだけど、全然違った(^^;;)。読み終わってみるとコン・ゲームより人情話って感じで、もちろんそれも道尾さんの持ち味ではあるけれど、一番心をぎゅっとつかまれたのは火事の場面だったんで、道尾さんによる最初っから最後までダークな話というのもいずれ読んでみたいなあ。