『君の望む死に方』

021 石持浅海『君の望む死に方』(ノン・ノベル)
自分を殺させたい、でもその相手には警察につかまってほしくない、という、そもそもの設定がどうにも理解しがたく。P251に至ってようやく日向の考えは分かったものの、「殺人という門をくぐり」?そんな門くぐりたかねーよ!と(笑)。でも、途中の心理的駆け引きや、思わぬ妨害者が現れるサスペンスには引き付けられた。碓氷優佳が聖人君子じゃなく、思いっきり個人的な理由で動いていたところも好きだなあ。