「フェノミナ」

美少女好き、虫はけっこう平気、ということで楽しみにしていた本作。おおっ、これは私の好みのど真ん中だ。弱すぎず強すぎず、凛として健気なヒロインがもう、ひたすら美しい。かわいい。前半に出てきた伏線がラストにつながるところも、好きだな。

(DVDにて鑑賞)
以下、内容に触れるのでたたみます。
・(ここから→)てっきりウジ虫が結託してジェニファーを助けてくれるのかと<それじゃコメディーだよ(笑)。じゃなかったら、ウジ虫が結託して相手に襲いかかるとか<これならホラーになりそう。でも歩みが遅いので、相手に逃げられちゃうか(笑)。
・編集がいまいち。大音響のロックがBGMにかかって、さあどうなるかと盛り上げといて、突然ぶつっと終わる。無音の後にショッキングなシーンが来るなら効果もあると思うんだけど、そういうわけでもないし。音楽自体は悪くないのにな。ほんともったいない。
・最初の少女はアルジェントの娘だったのか。あんまりアーシアと似てないね。ガラスが出てくるので、殺人シーンはこれが一番よかった。でもこれって、あのちびっこが殺してたってことだよね?うーむ。
サスペリアなんかに比べると、殺しそのものはあんまり出てこない。ちらっと映る程度。槍みたいのをジャキッと組み立てるワンカットがいい。
・へえ、犯人はこの人だったのか。八年前に引っ越してきたってわけね。あれ、ウジ虫プールの横で鎖に繋がれていたのが息子だと思ったら、警官だったのか。云われるまで分かんなかったよ。
・途中で「誰かが出て行ったのではなく、入り込んだのだ」とかいうシーンがあったような。で、檻に閉じ込められた人物がちらっと映るんだけど、あれはなんだったんだ?
・モリス、出オチかよ!かわいそう(笑)
・インガは賢いなあ。
・俳優さんたちほとんどみんなが、英語とイタリア語両方しゃべれるのか。大したもんだ(向こうの俳優さんは、それが普通なのかな)。
・なんといっても、日本版のポスターになったあのシーン! 他の生徒にさんざんからかわれ、涙を流しながらも毅然と振り返り、後ろの虫の大群にっこり微笑んで「みんな大好き」。何度観てもいい。大好き。
(←ここまで)