「放送禁止」

綾辻さんが講演会で「断固、支持したい」とおっしゃっていた番組。まずはTVドラマの方を視聴。
ドラマと云っても「フェイク・ドキュメンタリー」ものなんで、本当は「深夜になんとなくテレビをつけたらやってて、ドキュメンタリーだと思って最後まで見ちゃったけど何だこれ」というのが一番楽しめるシチュエーションだと思うんですけど、残念ながらそれは叶わないので、ドラマと知った上で伏線を見つける、と云う姿勢で見ました。
本物のドキュメンタリー番組であるかのように、あまりにきっちりと作り込みすぎると、視聴者から苦情が来てしまうので(笑)、ホントかウソかどっちだ?というあたりを制作者は狙ったのだとか。なので、細かいところをツッコんでも仕方ないんですが、正直な感想を書いておきます。
(ストーリーばらします、ここから)・大橋くんインタビューや、深夜の廃ビル探索のあたりまでは、なかなか本物のドキュメンタリーっぽい。ビル管理人の演技がイマイチなんで、そこで「あらら、作り物かいな」という気持ちに。
・別荘に佇むビル管理人(他の場面でも映っていたらしいが、気がつかなかった)。なぜいつも作業服?(笑)
・壁の「Z」、デカすぎ(笑)。もう少し「最初の映像ではよく分からなかったけど、二度目じっくり見ると発見できる」ぐらいがよかったのでは。でも、ノートに書かれていたのはちょっと怖かった。
・藤堂さんの演技がさらにイマイチなんで、う〜む。
・藤堂さんも、最後のレポーターも、視聴者に向けて「Z」と分かるように書いている、つまり裏文字なんだよね。なのに、壁やノートのは正文字。どちらかに統一した方がよかったのでは。
・途中に挟み込まれる、専門家へのインタビューや取材ビデオは(他の素材とは云え)本物だったのか! 福島弁のリアルなこと。この「ウソの間に本物を混ぜる」という手法は上手いと思ったぞ。
(ここまで)
クローバーフィールド」の時もそうだったけど、どうも自分はこの手の演出に対する点数が辛いなあ。なんか、自分だったらもっとこうするのに!というアラがすごく目についちゃうんですよね。
(DVDにて鑑賞 015(TVドラマですが、後に劇場版も見る予定なので、「cinema」の項に入れました))