「ビブリア古書堂の事件手帖」第1話

原作は大好きで、何度も読み返すほど。月9枠でのドラマ化、安易な恋愛ドラマになってしまうのかと危惧していたのだけれど‥
おお、意外と硬派なミステリドラマになっていて、驚いた。これは毎週見てみよう。
剛力彩芽はキレイ(しかし、彼女を写すカメラだけいつも紗がかかっているのは何故w)、だけど演技はまだまだ固いなあ。批判噴出で余計なプレッシャーがかかっているのかも。AKIRAはけっこうイイ感じ。ドラマオリジナルの展開(田中嘉雄が葬儀に‥のあたり)からの着地には、思わずうるっときましたぜ。鎌倉の見慣れた風景も懐かしかった(北鎌倉、大船は出てこないのかな? 古書堂の地名「竹札」は架空?)。しっかし巷の感想を見ると、皆さんホントに髪が長くて巨乳の女子がお好きなのね(笑)。自分がいかにキャラ萌えせずに読んでいるのかがよく分かったよ。
原作未読の人のために、以下は畳もう。



・冒頭から、折り鶴を上手に折る大輔w。原作にケンカ売ってんのか?‥というのは冗談にしても、メガネといい、背は高いけど文系男子、という感じを出したかったのかな。
・いやいやいや、本をバサバサ落としすぎでしょう、OPといい、ドラマの中といい。商売道具なんだし、なにより本への愛が全く感じられないよ。本を大切に扱わないと、『晩年』のエピソードに説得力がなくなるのだが、大丈夫か?
・普段はめちゃくちゃシャイで、本の話になるとスイッチが入る、という栞子の設定は無しなのか?いきなり堂々と自己紹介してるし。
古書店、広いなあ。本棚に貼ってある紙は栞子さんが書いてるの?
・鴨居のゴムがちっとも古びていないよ。美術さん、もっとしっかり。
・お母さんは離婚したことになっていた(原作では、死別。←ウソかもしれないと秘かに思っているのだが)。舞子伯母のエピソードも母に持ってきたのは、まあいいんじゃないでしょうか。離婚のときに祖母が自分の秘密の一端を娘に話した→死の間際、孫にも一瞬打ち明けようとした、という改変は、細やかでした。やたらと祖父母のことを訊いたり、芳名帳をあさったり、息子の謎の行動を目の当たりにしても全く気がつかない母は、ちょっとマヌケだったけど。
・そう云えば、大輔の母は原作ではその後、出てこないよね。松坂慶子を配したからには、ドラマでは毎回出てくるんだろうな。
・五浦食堂は、ないのかー。大学卒業したてならまだしも、30男が実家でごろごろしてるのは、ちょっとイヤ。
・男手が必要、って、弟もいるじゃんw もしかして喫茶店で、大輔が無職というだけでなく、柔道の有段者だと聞いたことが、後への伏線になっているのかな?
・原作には無かった、田中嘉雄と葬儀のエピソードは、見事でした。「本が読めないなんて、もったいない」のセリフも秀逸。
・「不倫」まではっきり云わないと、アホな視聴者は分からないだろうからなあ。
・この調子で進むと、3巻まで全部やることになるのでしょうか。
・え、志田さんってビブリアに住んでる設定なの?
・古典作品について、作者に関する情報や書かれた時代背景なんかは番組に教えてもらってもいいけど、EDで本の内容をあそこまで出しちゃうのは、全く余計なお世話。本の内容は、他人に教えてもらうものじゃない、自分で読んで知るものだ! 原作では、かなりデリケートな配慮がなされているのになあ。(これ、番組HPのメッセージ欄に投稿したけど、黙殺されました。なんだよステマかよ。)