「さよならドビュッシー」

これだけ芝居のできるピアニスト(清塚信也)がいるんだよと世に知らしめた、のがこの映画唯一の功績かな(笑)。ピアノのレッスンシーンは堪能しました。
橋本愛は難役に果敢に挑戦していたし、ミッキー・カーチス熊谷真実など味のある役者さんも出ていたし、あと映像も綺麗なんだけどねえ‥。物語がぶつ切れで、流れがちっともない(「熊蜂の飛行」のとこだけは、良かったけど)。ミステリ的カタルシスに至っては、まるでなし。あと、遥の子ども時代、もうちょっと見た目の似ている(目が大きくて、髪がストレートの)子役はいなかったのか?
原作は、「この作者、お医者さん?それとも音楽家?」と思うほどに、緻密な描写が新人離れしていて面白かったので、未読の方はぜひ。
(映画館にて鑑賞 004)