drama

刑事コロンボ「闘牛士の栄光」

これは傑作でしょう! でも巷の感想を見て回ったら評価がイマイチで、しょんぼり。犯人はもちろん最初に分かってる、手口も分かってる、しかし動機が分からない。なぜ?と思ったら‥なるほど「名誉(原題の honor)」ですか。合理的なアメリカ人より、精神論…

刑事コロンボ「ビデオテープの証言」

ビデオカメラはともかく、手をたたくと開くドアにびっくり。足の不自由な奥さんへの愛情だったのか、それは表向きでとにかく新しもの好きだったのか。両方かな。ラストの奥さんの涙がとても綺麗で印象的。侵入経路の不自然な点をあっさり見破り、奥さんの証…

刑事コロンボ「第三の終章」

コロンボを出し抜こうと、合鍵を作って墓穴を掘る犯人。なぜ爆弾野郎に「どうやって部屋に入ったんだ?」と訊かなかったのかな。しかしコロンボさん、錠前をあらかじめ替えていたとは、手際が良すぎます。窓の開いていた理由が分かるくだりは良かったなあ。…

刑事コロンボ「毒のある花」

美貌の犯人は存在感があってよかったが、手掛かりの出し方があまりに無骨で、センスが感じられなかった。犯行現場で素手でものに触っちゃダメでしょうに、コロンボさん(笑)。

刑事コロンボ「断たれた音」

これまた、昔見て非常に印象に残っていた一本。そんな都合良く偽アンプルを用意できないだろうにとも思うが、まあそこはそれ。切羽詰まってとっさに仕組んだ犯行にしては、犯人の賢さでうまく乗り切るかに見えるが、最後、コロンボが犯人を断定するシーンが…

刑事コロンボ「美食の報酬」

ワインオープナーのカートリッジや領収書など、手掛かりの出し方が微妙に“後出し”なので、もうひと息な印象。要のフグもあっけなくバラしちゃうし。豪華な料理の数々は目に嬉しかった(これまた制作費が(笑))。あ、二カ国語で聞いたら、コロンボさんちゃ…

刑事コロンボ「意識の下の映像」

サブリミナルってほんとにこんなに効果があるんだろうか。犯人の手口をそっくりそのままお返しするコロンボがいいね(現実的かどうかはともかく(笑))。

刑事コロンボ「パイルD-3の壁」

話としては地味というか堅実だが、犯人の逆転の発想に脱帽。「消えてほしいが死なれては困る」という動機付けもストーリーの中で上手くハマっていた。アメリカの役場も杓子定規なのね(笑)。ところでこの撮影、工事現場を借りて行ったんだろうか。それとも…

刑事コロンボ「死の方程式」

子どもの頃テレビで見て、ロープウェーのシーンが強く心に残っていた本作。頭はいいが軽佻浮薄な犯人なので、謎解きの緻密さ、行き詰まる駆け引きという点ではいささか物足りないかもしれないが、けれんはたっぷり堪能できた。 犯人の声をあてた野沢那智の怪…

刑事コロンボ「アリバイのダイヤル」

犯人を落とす決め手になった小道具が、番組の最初から実に上手く紹介されていたのだなあ。さりげなく、不自然でなく、しかしどこかしら視聴者の心に引っかかりを残すような。このさじ加減は上手い。犯人の動機の弱さを指摘する声もあるようだが、たしかには…

刑事コロンボ「溶ける糸」

犯人、よく働くなあ、ご苦労さま(笑)。ラストの切れ味には目を見張りました。が、患部に使われていた糸を抜糸するときって、プチプチ切って抜くでしょ。使って残った糸ならともかく、使用済みの糸があんなモジャモジャ繋がった状態で存在するとは思えない…

刑事コロンボ「黒のエチュード」

妻の母親の財力をあてにする小物のわりには犯人が堂々とし過ぎていて、コロンボが現れてもハラハラがいまいち盛り上がらない。花の手掛かりもあまりにあからさまで、今回はどうもなー‥と思っていたらどっこい、ポールとオードリーにやられました。たしかに後…

刑事コロンボ「もう一つの鍵」

コロンボさん、「いや、疑ってるどころか、(犯人だと)信じてます」と云うわりには、根拠がちと弱いなあ。犯人が女だと、犯行の知的度数が低めになっちゃうのも、いまいち気に入らなーい。コロンボってけっこう露骨に、男性上位のドラマなんだよね。役員会…

刑事コロンボ「殺しの序曲」

ああ、いかにもコロンボなストーリー運びで嬉しいなあ。自分の犯罪計画に酔いしれる知能犯が、とんでもないところでボロを出す。すすで汚れる顔、ゴミ箱の拳銃などのシーンも効果的。

刑事コロンボ「二枚のドガの絵」

ドガの絵の使い方が上手かった。動機にひとひねりあるところもいい。ただ、音楽がベタすぎてイマイチ。冒頭、次々に絵が映るシーンも細かくカットを割りすぎ、凝りすぎだと思った。逆に、幕切れの鮮やかさは、お見事(瓢箪から駒、の証拠にせよ)。

刑事コロンボ「虚飾のオープニング・ナイト」

ロス警察に定年はないのか?(笑)。死体のありかが映像で徐々に分かるシーンがお気に入り(伏線があるともっと良かったけど)。

刑事コロンボ「奪われた旋律」

音楽が、賞を取るほどの才気あふれたものに全然聞こえない(ま、それはしょうがないか)。そもそも、彼を殺しちゃあなたの過去の栄光も未来も断たれたも同然じゃないですか、犯人さん。さらに、最後はなんなんですあの茶番劇(笑)。あっさり笑顔で退場する…

刑事コロンボ「復讐を抱いて眠れ」

パトリック・マクグーハンは渋くてかっこいいし、葬儀屋という職種も変わってて面白いのだが、どうも全体的にベタな印象が拭えず。死体を始末する前にコロンボが乗り込んで来て犯人が焦る、という展開にしたほうが良かったんじゃないかなあ。表彰式の歌も笑…

刑事コロンボ「殺意の斬れ味」

鑑識の犯人がコロンボの前でなかなか上手に立ち振る舞っていた前半は良かったが、コロンボが共犯二人の関係に気づいた場面の演出がくどすぎた。ラストも、店でのコロンボの長々とした説明(というか自慢話)は、完全に蛇足。もっとサラッとかっこよく終わら…

刑事コロンボ「奇妙な助っ人」

地道な捜査で犯人に狙いをつける、「うちのカミさん」のセリフがちゃんと出てくる、などなど新シリーズの中では比較的コロンボらしい出来。犯人の犯行手口もわりと凝ってたし。しかし、また「警察劇団」かと思いきや、今度は本物のマフィアでした(笑)。

刑事コロンボ「死を呼ぶジグソー」

エド・マクベイン原作。うーん、とっ散らかったサスペンスといった印象。ヘンなズボンやマフィアの扮装や、そういうところが見どころなの? 意外性も必然があればいいんだけど、やたらと人は殺される、不法捜査もいとわない、コロンボらしさはコインパーキン…

刑事コロンボ「4時02分の銃声」

題名から予想していたほど、緻密な犯罪ではなかったなあ。ただまあ、衛星放送や携帯電話は、当時は斬新なアイテムだったのだろう。またもや「警察劇団」が、活躍(笑)。

刑事コロンボ「恋におちたコロンボ」

コロンボの執拗な訪問を疎んじる犯人は多々あれど、“華やぐ”犯人は、そうはいないのでは。いつもと違う展開が新鮮で、楽しめた。犯人二人の関係が、最後に分かるところもよかった。 「あなた、ファースト・ネームは?」「警部です」

刑事コロンボ「死者のギャンブル」

金にルーズな馬鹿男の話かと思いきや、え、未遂? え、そこで爆発? え、ひき逃げが実は?! 意外な方向にどんどん物語が転んでいって、面白かったなあ。車の下に潜るコロンボが、いかにもで笑えた。

刑事コロンボ「初夜に消えた花嫁」

倒叙方式でない、原作がエド・マクベイン、容疑者との知的駆け引きがない、などなど異色尽くめの本作は賛否両論のようだが、私は楽しめたよ。コロンボというと、真犯人を見いだすカンの鋭さ、時に相手をイラつかせるしつこさ、これらはよく云われることだけ…

刑事コロンボ「犯罪警報」

ふつうだったなあ。なにも、ポルノぐらいで殺さなくても。以下、ネタばらしになるので、

刑事コロンボ「大当たりの死」

なにが決め手になるのかと思いきや、「指紋」とは。ジョーイ、GJ! 犯行直後、被害者の妻がやってくるところの見せ方が好き(わ、来ちゃった。え、なんで動揺しない?‥あ、そうだったのか! って感じで)。

刑事コロンボ「影なき殺人者」

なるほど、この題名は上手いなあ。敏腕弁護士の犯人はけっこう手強いのだが、全くメゲないコロンボ。カッコいいね。 犯人の仕事のパートナー役の女優さん(シーラ・ダニーズ)、前にもコロンボに出てたんじゃなかったっけ、と思って調べてみたら、「殺意のキ…

刑事コロンボ「かみさんよ、安らかに」

ええっと、ネタばらしになるんで、

刑事コロンボ「完全犯罪の誤算」

パトリック・マクグーハンが渋くてカッコいいったら。コロンボの、相手を嫌〜な気持ちにさせるしつこさも、なかなか。葉巻を燃やした訳にうならされましたよ(最初からそこまで想定していたのかと)。意外なミスが決め手になりましたね。